熊野筆事業協同組合
組織概要

ごあいさつ

広島県安芸郡「熊野町」と「筆」とのかかわりは、江戸時代までさかのぼります。

明治・大正・昭和にかけて生産が拡大していくなか、筆事業者のための組織として「熊野筆事業協同組合」を結成し、「熊野筆®」の技術向上、後継者の育成、ブランドイメージの向上に日々取り組んでおります。

近年は書道の授業の削減や原毛資材の高騰など、明るいニュースばかりではございませんが、受け継がれてきた技術のさらなる向上を目指し、毛筆・絵筆・化粧筆の組合員が手を取り合い発展に努めております。

また、ブランド証紙(Kマークシール)によるブランドとしてのイメージの浸透ならびに知名度の向上、他業種の伝統的工芸品とのコラボ商品の開発・生産などを通して、新しい熊野筆の開発にも力を注いでおります。

皆様がご安心の上、熊野筆をお選びいただけるよう、より良い製品づくりに励んでまいります。

今後とも、熊野筆をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

令和5年8月

熊野筆事業協同組合

代表理事 竹森 臣

理事長 竹森 臣

組織概要

本組合は、熊野筆の製造・販売およびそれに関連する事業を行っている組合員で構成された事業協同組合です。組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、組合員の経済活動の向上に貢献しています。

遍歴

前身となる熊野毛筆商工業協同組合が発足したのは、昭和22年(1947年)のことです。学校制度の改正に伴い、小学校での書道教育が行われなくなったため、毛筆産業にとっての大打撃ともいえるこの事態に対応すべく設立されたものでした。
しかしこの組織は、商工業を広く擁する組織とはいえ、実質的には毛筆事業者の組織のようなものでした。そこで新たに熊野毛筆事業協同組合が結成されることになりました。昭和25年(1950年)のことです。
その後、毛筆生産の拡大に伴い、昭和39年(1964年)広島県書画筆事業協同組合として新発足しました。
さらに、昭和50年(1975年)に、熊野筆が通商産業大臣(現在の経済産業大臣)により伝統的工芸品に認定されるころには、従来の原料の共同購入や、生産者の技術向上などの目的に加え、後継者の確保・育成も考慮し、伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づく振興計画の策定および推進について実行するべきであるという声もあがるようになり、このような状況に応じて、熊野独自の協同組合を結成すべきであるとして、昭和51年(1976年)熊野筆事業協同組合が発足し、現在に至っています。

現在の事業内容

活動内容

組織図

筆組合組織図